6 筋骨格系のおはなし(1)

今回からは筋肉と骨についてのおはなしです。

「必要最低限ではないから…」と後回しにしてしまいましたが、

本当は、生命維持に必要ですよね。

だって、呼吸筋がなければ呼吸できません。

心筋がなければ、血液が酸素や栄養分を運んでくれません。

消化管が動いてくれるのも、筋肉で出来ているからですよね。

今まで勉強してきたからこそ、筋骨格系の重要性が分かってくるというものです。

 

前半が筋肉、後半が骨のおはなしになりますよ。

 

では、さっそく筋肉のおはなしスタート。

筋肉の基本は、筋細胞

これが集まって筋線維になり、

もっと集まったものがおなじみ「筋肉」です。

 

筋肉は縮む(動く)ことが役目。

ちゃんと「動く仕組み」を理解しましょう。

 

ここの主役はアクチンタンパクとミオシンタンパク

アクチンタンパクはしめ縄のような形をしています。

ミオシンタンパクは

頭が2つある、首の曲がるストローをイメージしてください。

頭の部分はアクチンタンパクの溝にうまくはまり込む形をしています。

そしてはまり込んだまま、ストローの首の部分が曲がります。

アクチンタンパク(しめ縄)は、

ミオシンタンパク(ストロー)の首が曲がったことで引き寄せられます。

曲がった後、ミオシンタンパクは少し浮き上がって

首の曲がりをもとに戻します。

そしてまたアクチンタンパクに頭の部分をはまり込ませると…

先程と違う位置ですね!

このようにミオシンタンパクの首が動くことが

筋肉の「動く」基本になります。

このミオシンタンパク(ストロー)の首が「動く」ために、

ATPが必要になります。

「筋収縮にはATPが必要」の原点は、

ミオシンタンパクの首が動くためにATPが必要になるから…ですね。

 

アクチンタンパクとミオシンタンパクが分かれば、

「滑り説(滑走説)」を理解できます。

アクチンタンパクとミオシンタンパクは

周期的に、互い違いになって重なり合っています。

これが筋節(サルコメア)ですね。

ここでアクチンタンパクの溝に沿ってミオシンタンパクの首が動くと…

ねじりこむような動きによって筋節全体の長さが短くなります。

これが「筋収縮」です。

まとめておきましょう。

筋肉の役目は縮むこと。

縮むためにはアクチンタンパクとミオシンタンパクが必要で、

ミオシンタンパクの首が動くためにはATPが必要。

アクチンタンパクとミオシンタンパクは

互い違いに重なり合っていて(筋節)、

ミオシンタンパクが動くと筋節の長さが変わり…これが「筋収縮」です。

 

次回は筋肉の色とATPの取り出し方についておはなししますね。