2 皮膚(3)皮膚に必要なもの
ニキビは毛穴に皮脂や油汚れが詰まることがスタート。
単に「詰まった!」状態が白ニキビ。
汚れが毛穴から出てくれば治りますが…
力任せに「押し出す」と周囲の皮膚が傷んで痕が残ってしまいます。
「詰まった汚れが酸化した!」のが黒ニキビ。
まだ、ここまではニキビに痛みはありません。
「毛穴が詰まる」ということは、
毛穴の奥に空気(特に酸素)が思うように届かないということ。
毛穴の奥にいる常在細菌のうち、
酸素が多いと思うように増えられない細菌が
ここぞとばかりに増え始めます。
細菌が増えて、それを退治しようと白血球が集まり、
白血球の応援要請が出始めると、炎症のスタート。
腫れて痛む赤ニキビの段階です。
白血球の細菌退治が進み、
細菌を貪食して役目を終えた白血球が出る
(膿になる)と…黄ニキビですね。
以上がすごく簡単なニキビの種類と段階の確認でした。
全ての始まりが「毛穴(に油汚れ)が詰まること」でしたね。
水に溶ける汚れなら、水で洗えばすぐに落とせます。
水だけでは落ちない汚れは、
やっぱりセッケンの力が必要になってくるのです。
いくら毛を処理しても、毛穴がなくなるわけではありません。
毛穴は凹んでいますから、
セッケンで化学的に油汚れを
皮膚から取り除く必要がありますからね。
もちろん、運動や入浴で体温を上げて、
油(皮脂)をやわらかくすることは大事!
ちゃんと古い油(皮脂)を取り除けば、
新しい皮脂を分泌する(脂腺からの押し出す力で、
詰まった油が外に出やすくなる)働きで、
さらにニキビが治りやすくなりますね。
…さて、ここまで読めばお分かりとは思いますが。
ニキビができたときに隠そうとしてお化粧をすることは、
ニキビを悪化させてしまいます。
「詰まった汚れ」の上にさらに蓋をして、
厳重に空気を通さないようにしている状態ですからね。
また、髪の毛でわざと隠すことも、
ニキビが気になって手で触れることもニキビを悪化させます。
髪や指による刺激は、白血球にとって
「こんなに刺激があるんだ!もっと集まらなくちゃ!」と
炎症物質を出すきっかけに。
つまり、炎症をより悪化させるというわけです。