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4 血糖と糖尿病のおはなし(7)

2022年3月13日

今までのおはなしで、糖尿病についての理解が深まったはずです。

もうそろそろ、糖尿病の種類について説明してもいいでしょう。

 

糖尿病は、大きく2つに分けられます。

これ、原因が違うために、治療選択順や好発年齢が違います。

単に丸暗記するのではなく、理解していくことが一番の近道ですよ。

 

糖尿病の約9割…約90%を占めるのはNIDDM

インシュリン非依存型糖尿病のことで、Ⅱ型糖尿病とも呼ばれます。

このタイプは、インシュリン自体は出ています。

それなのに、細胞が号令を聞いていません。

中年発症が多く、ふくよかな方が多いですね。

残りの約1割(約10%)を占めるのがIDDM

こちらのタイプは、

インシュリンの出が悪い・もしくは出ていない状態です。

細胞が待てど暮らせど号令が来ないパターンです。

若年発症で、やせ型が多いのが特徴です。

では治療方法の違いも確認。

まず9割のNIDDMでは、インシュリン自体は出ていましたね。

それなら、細胞が号令を聞くようにすればいいはずです。

最初は、食事療法と運動療法からスタートです。

バランスの取れた食事を腹八分に。

運動を生活に取り入れて、細胞がお腹空いた状態になるように。

これでインシュリンの号令を聞いてくれれば、

高血糖状態は改善されるはずです。

…それでだめなら。

食事療法と運動療法を継続しつつ、

口から飲むお薬でインシュリン分泌を増やしてあげましょう。

号令が強力になれば、細胞が言うことを聞くかもしれません。

…それでもだめなら。

しかたない、インシュリンそのものの注射です。

この3段階が、NIDDM治療の基本です。

もちろん、急を要する場合は

いきなりインシュリン注射になることもあります。

だけど「インシュリンが出ている以上、頑張ってもらう」が原則。

 

かたやIDDMではインシュリンの絶対量が足りません。

膵臓に作ってもらおうにも、

インシュリンを作るB細胞がダメになっていることが多い状態。

こんなときに「頑張れ!」なんていうのは酷な話です。

だから、IDDMでは最初からインシュリン注射が選ばれます。

 

「最初から作れないものは無理させない。作れているなら、頑張ってもらう」

これが基本的考え方です。

…私たちだって、そもそもできないことを「頑張れ!」なんて言われても

「無理言わないでよ!」と返したくなりますよね。

(膵臓の)細胞も、同じことです。

 

食事療法の中身は、興味がある人は調べてみてくださいね。

大事なことは「いろいろなものをバランスよく」です。

なぜそうなるのか…は、

ビタミン・ミネラルのところでおはなししますからね。

 

【今回の内容が関係するところ】(以下20220313更新)