11 ホルモンのおはなし(1)

今回からはホルモンについて。

ホルモンという名前、どこかで聞いたことがあるはず。

もちろん焼肉屋の「ホルモン」もありますが、

ヒトについても今まで少しは耳にしたはず。

「4 血糖と糖尿病のおはなし」でも

インシュリンとグルカゴンが出てきましたよね。

「これら2つはとても大事だから今すぐ覚えて!」と言ったはずです。

そんなホルモンについてもう少し詳しく見ていきますよ。

 

まず、ホルモンとは何なのか。

体内で作られる、微量で、血液にのって全身に作用を及ぼす、調節作用のある物質のことです。

「体内で作られる」から、

食べ物からとらないといけないビタミンやミネラルとは違いますね。

「血液にのって」ですから、

全身に働くといっても神経とも違います。

微量(少しの量)でも効くということは、量が多すぎ・少なすぎは大問題!

ホルモンを作る場所の異常は、全身に影響が出そうですね。

 

ホルモンのように

「分泌物が血液中に放出されて遠くの器官や組織に作用すること」を、内分泌と言います。

ホルモンは「分泌されるもの」そのものですね。

ホルモンを出す器官(系)は「内分泌器官(系)」です。

 

では対になる「外分泌」とは何か。

こちらは消化管に出るもの

消化酵素が代表例ですね。

消化管は、極端まで単純化すると1本の管になります。

人体自体がちくわのようなイメージまで単純化できますよ。

このとき、ちくわの穴の中(消化管内)は「ちくわ」ではありませんね。

「ちくわの外」にあたるので、「外分泌」です。

ホルモンはちくわの中(練り物で出来た部分)に出ますので、こちらは「内分泌」。

内分泌と外分泌、区別できましたね。

 

続いて、調節作用の説明に入りましょう。

ホルモンの目的は「身体の恒常性(ホメオスタシス)」を守ることです。

恒常性とは、一定の状態に保つこと

恒常性を守る対象はたくさんありますが…。

分かりやすい体温でイメージしてみましょう。

外が寒いからといって、体温が下がってしまったら動けません。

ヒトはクマのように冬眠できませんから、体温の恒常性を守らないといけません。

ウミイグアナのように日光で温まらないと動けない…でも困ってしまいます。

また、体内水分量も恒常性維持の対象です。

砂漠のカンカン照りの中でも、体内水分を維持できなければ死んでしまいます。

目指すは体内に水分をたくさん蓄えて、砂漠でも元気なサボテンです。

このように、ヒトは様々な恒常性を守るための機能を必要とします。

その重要な役割を果たすのが、ホルモンです。

 

具体的な恒常性の守り方は次回からおはなししますね。