3 強く打った!(打ち傷):補足
頭部のように派手ではない、
だけど放置すると大変な陰部と打ち傷のその後のおはなしです。
男性の場合、陰嚢を打つことが多いです。
腫れて痛み、内出血することも珍しくありません。
とにもかくにも、冷やしましょう。
氷ではなく、水で濡らしたタオルやガーゼが安心です。
病院への移動時には、
保冷材を乾いたタオルで(タオルの厚みにより2枚にすることも)
包むと冷えすぎずに冷やせます。
本当に怖いのは、
陰嚢ではなく会陰部(陰嚢と肛門の間)を打ったとき。
普段意識しませんが、そこは尿道の通り道。
断裂の危険すらあります。
血尿が出た、そもそも尿が出ないなんてときには
すぐに病院へ!
尿が出ないとどうなるか、
勉強してきた皆さんには難しくありませんよね。
女性の場合、会陰部を打っても尿道が傷つく心配はありません。
解剖学的に尿道が太く短いことに加えて、
浅いところを走行していないから…ですね。
ただ、膣から出血することがあります。
このときには消毒と縫合が必要になる可能性が高いです。
出血でなくとも、おりもの(帯下)の色が変わったら是非受診!
感染症を起こしているかもしれません。
一般的に打ち傷のあと、
腫れ(こぶができる)やあざ(内出血)ができます。
原則として、出血が止まったなら、
再吸収を促した方が治りが早くなります。
出血が止まったかどうか、
外側からは確認できないことが多いので、
「2~3日は冷やす」としておいてください。
そのころに痛みが引いてきたら、あとは温めて再吸収モード。
お風呂やシャワーで、血行を良くしてあげてください。
痛みが引いてこなかったら…病院で確認した方がよさそうです。
「一見打ち傷、実は骨折や捻挫」の可能性があります。
打った場所と角度によっては、
脱臼や亜脱臼を起こしているかもしれません。
原則は「2~3日は冷やす、
その後痛くないなら温める、痛いなら病院!」です。
例外的に即病院に向かう例については、
ちゃんと紹介してありますからね。
もちろん、「明らかに変!」と気付いたら、
早く病院に向かってくださいね。