5 脳神経系と内分泌系のおはなし(21)

中脳は、間脳の下にある部分。

動物の生存に不可欠な「脳幹」の一部分です。

 

脳幹は、生きるために必要な反射を担当する場所。

「反射」については、「2 呼吸器系」でも

自律神経のところでもおはなししていますね。

動物の生理作用のうち、

意識することなく特定刺激(情報)に対する決め打ち行動(命令)が、反射です。

「意識外」がキーワード。

わざわざ大脳の手を煩わせないよ!でしたよね。

 

中脳の担当は、一部の脳神経の起点であり、それに関する反射機能

中脳起点の脳神経は第3脳神経(動眼神経)と第4脳神経(滑車神経)です。

 

第1と第2は?

 

第1脳神経(嗅神経)は、嗅上皮細胞が出発点。

第2脳神経(視神経)も、網膜細胞が出発点ですね。

 

第3脳神経(動眼神経)は眼球を動かすメインの神経。

水晶体(レンズ)の厚みと虹彩(絞り)の大きさを変える働きもしています。

第4脳神経(滑車神経)は、眼球を下側と外側(耳側)に向ける担当です。

 

眼球周りの反射で、大事な反射をおはなしします。

まず、対光反射

まぶしいところに行くと、瞳孔が小さくなる…あの反射です。

「まぶしい!」と思ったから光の量を絞っているのではありません。

「まぶしいと思ったときには、すでに」光の量は対光反射で絞られた後なのです。

続いて調節反射

見たいものに合わせて、水晶体の厚みを変える反射です。

あと、輻輳(ふくそう)反射

これは遠くから急に近くのものを見るときに、

より目になって瞳孔が小さくなる反射です。

こうすることで、網膜で見たいものへのピントが合いやすくなります。

「きれいな景色見ていたら、急に目の前をハチが?!」…なんてときの反射です。

あと、中脳で覚えておいてほしいのは

「実質上大脳辺縁系」…中脳辺縁系と呼ばれるところにある「黒質」です。

ここは神経伝達物質としてドーパミンを使っています

快刺激で活性化し、防御反応や恐怖条件付けでも反応…確かに大脳辺縁系に似ています。

しかも、ドーパミンを伝達物質として使っていますから、

統合失調症のお薬メジャートランキライザーで抑制されて、

筋肉への運動命令がおかしいパーキンソン病様症状が出てしまいます。

 

『運動と言えば、まず小脳。

でも、もしかしたらドーパミンを使ってる中脳の黒質?』

運動機能が(神経レベルで)おかしいと思ったら、

この順番で疑ってみてくださいね。

 

次回は、橋と延髄に入りますよ。