5 総論:国レベルの侵入を減らす方法(5)
前回に続き、予防接種のおはなし。
日本脳炎とB型肝炎ウイルスには不活化ワクチンです。
あと、ヒトパピローマウイルス(子宮頸がんワクチン)も
不活化ワクチンですね。
2019現在義務付け接種になるか検討中とはいえ、
がんの中では珍しい「ワクチンで予防できるがん」です。
可能ならちゃんと接種予定に入れてくださいね。
女性だけでなく、男性にも言えることです。
ヒトパピローマウイルスの悪さする内容については、
各論で勉強しましょうね。
B類疾病はインフルエンザと肺炎双球菌。
どちらも65歳以上
(持病があり、感染症で重症化が予想される60歳以上も)が
対象になります。
インフルエンザは不活化ワクチン、肺炎双球菌は莢膜多糖類ワクチンですね。
任意接種は、そのときどきに必要になった人が受けるもの。
「海外に行くから黄熱ワクチン…」がイメージしやすいですね。
生ワクチンは水痘、黄熱、ロタウイルス、流行性耳下腺炎。
トキソイドは破傷風とジフテリア。
不活化ワクチンはA型肝炎、B型肝炎、狂犬病、インフルエンザ、帯状疱疹。
莢膜多糖体が肺炎双球菌ですね。
特に医療従事者ではB型肝炎ワクチンが大事になります。
その理由は…消毒・滅菌のおはなしを読むと分かりますよ。
以上、国レベルの侵入予防対策を確認してきました。
こんなに念入りに侵入を防ぎ、感染拡大を防止しても
「病原性微生物はすぐそばにいる」ものです。
やっぱり、個人レベルでも侵入予防をしないといけません。
続いて病院の感染対策も含む
「個人(?)レベルの侵入予防」のおはなしに入ります。