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12 末梢神経のおはなし(1)末梢神経一般・視覚(5)

近視・遠視・乱視・老視は

水晶体の屈折や厚み調節異常のおはなし。

水晶体が白く濁ってしまうものが「白内障」です。

透明なレンズが白く不透明になってきてしまったら、

画像が白くぼんやり…。

ひどくなると何が何だかわからない状態に

なってしまうことはイメージできますね。

 

水晶体が混濁するために

視力低下が起こるのが、白内障です。

多くは加齢により

水晶体の成分(タンパク質)が変化して起こりますが、

先天性疾患や糖尿病、放射線・ステロイド等でも起こります。

胎児に先天性奇形を起こすTORCHで「眼疾患」とあったら、

白内障のことを思い出してください。

まぶしい、かすむ(霧視)から始まり、

全く見えない状態になることもあります。

生活に支障をきたしてしまったら、

水晶体の代わりに軟らかい眼内レンズを入れる手術

(超音波乳化吸引術)です。

病気に色の名前が付いていても、

緑内障は水晶体の「変!」ではありません。

ここについては、もう少し先でおはなししますね。

 

(2)角膜異常

次はレンズをカバーする角膜の「変!」。

起こりやすいのものが、角膜上皮障害。

角膜上皮にびらんや上皮細胞の剥離(はがれた!)が

起きてしまったものです。

スキーや雪遊び、海水浴等で目が真っ赤になるのは

紫外線による角膜上皮障害や、

まぶたを閉じられないことで角膜が乾燥して起こる

「閉瞼障害角膜乾燥(兎眼性角膜炎)」が原因。

顔面神経がおかしくなったら、

気を付けなくてはいけない状態でしたね。

また、合わないコンタクトレンズや

まつげの乱生、内反(逆さまつ毛)等でも

点状表層角膜炎が起こりますよ。

「目が痛い!(眼痛)」が主症状ですね。

 

早く原因を取り除いて、

人工涙液やヒアルロン酸点眼等で保湿・保護です。

余りにも放置していると、

潰瘍を起こして角膜穿孔につながり、

眼球の中に細菌が入って眼内炎を起こして

失明してしまう危険もありますよ!

 

白目の部分を覆う結膜からの増殖細胞が、

角膜に三角形に入り込んでくるのが翼状片。

主に鼻側にでき、

増殖組織は毛細血管が多く白い翼のように見えます。

特定職業(屋外作業従事者)での発症が目立つため、

紫外線の影響があるとされています。

視力障害を引き起こす可能性があるので

増殖組織を外科的に切り取ることになりますが、

再発率は結構高いです。