12 末梢神経のおはなし(1)末梢神経一般・視覚(6)

(3)結膜異常

続いて、まぶたの裏の結膜にうつりましょう。

異物によって炎症を起こしやすいところですね。

ここでは「アレルゲン」と

「アデノウイルス」に注目しましょう。

 

アレルゲン(抗原)の存在で起こるのが、

アレルギー性結膜炎。

花粉のような季節性のものだけではなく、

ハウスダスト、ダニ、ペット等の通年性原因もあります。

かゆみ(掻痒感)、結膜充血、

粘液状の目やに(眼脂)が特徴です。

抗アレルギー剤や

ステロイドの点眼で対処することになります。

アレルギー(過敏症)や抗原抗体反応については、

体温1(血液と免疫)を見直しておいてくださいね。

 

アデノウイルスによって起こる

急性結膜炎が流行性角結膜炎。

1~2週間で自然に治りますが、

伝染力が高いのが特徴です。

学童では登校禁止、医療従事者も自宅待機です。

ひどい結膜充血と、

「ゴロゴロする(異物感)」ので涙が止まりません。

さらには起床時に目が開かないレベルの

大量の目やに(眼脂)が出ます。

この眼脂経由で、接触感染が広がっていきます。

医療従事者が感染すると、

院内感染を引き起こすこともあります。

抗菌剤による点眼が行われますね。

「ウイルスなのに抗菌?」と思うかもしれませんが、

これは細菌による混合感染を防ぐためですね。

あとは基本的な手洗いを忘れずに!

アデノウイルスは

咽頭結膜炎(プール熱)の原因でもありますね。

結膜炎だけでなく、

のどが痛く(咽頭炎)、熱も出ますよ。

感染力の強さに変わりはないので、

保育園・幼稚園・学校はお休みです。

 

(4)網膜異常

お次は、網膜が「変!」になったもの。

網膜剥離と、糖尿病性網膜症のおはなしです。

 

網膜剥離というのは、

光情報を電気信号に変える視細胞層が、

その下にある酸素・栄養を提供してくれる

網膜色素上皮細胞から剝がれてしまうもの。

酸素も栄養分も届かなくなってしまいますから、

視細胞層は本来の役目を果たせずに

ダメになっていってしまいます。

外傷や強度近視によって

視細胞層に穴が開く(裂孔)が始まり。

このとき痛みはありませんが、

光が見えたり(光視症)、

蚊が飛んでいるように見えたり(飛蚊症)します。

視野が欠けることもありますね。

その穴から、眼球の中を満たしている

透明なガラス体が入り込んでいってしまい、

「剥離」になっていってしまうのです。

早く穴が見つかったなら、

レーザー光で穴の周りを固めてしまえば一安心。

はがれてしまったなら、

入院してはがれたところをくっつける手術が必要です。

数か月はくっつけたところが安定しません。

激しいスポーツはお預けです。

水泳の飛び込みや

頭に強い衝撃を与えるスポーツは、ダメですからね。