6 各論1:脈・血圧(心臓):心筋梗塞・狭心症(2)血管拡張薬(6)

緑内障禁忌のお薬、

残っている副腎皮質ステロイドと抗コリン作用のおはなしですね。

 

プロスタグランジンは炎症物質。

そんなプロスタグランジンですが、房水の排出を促す役割があります。

その結果眼圧が下がるので、プロスタグランジンは緑内障の薬です。

と、いうことは。

プロスタグランジンを作らせない抗炎症作用の副腎皮質ステロイドは

緑内障を悪化させる可能性がある、禁忌ですね。

 

残った「抗コリン作用」。

これは「アセチルコリンの働きに抗う(あらがう)」作用です。

副作用のおはなしのところでも出てきましたね。

アセチルコリンは交感神経系でも副交感神経系でも

使われる神経伝達物質です。

特に副交感神経系では最初から最後まで使われるので、

副交感神経系が主に担当しているところで不具合があったときには

抗コリン作用のある薬を使います。

 

例えば、消化管のけいれん(過度の活動)。

消化管は副交感神経系が主に担当していますから、

抗コリン薬を体に入れるとけいれん(と痛みや下痢)止まります。

これは主作用ですね。

 

でも、いいことばかりではありません。

消化管の働きストップですから、

唾液も止まって不快な口渇(口の渇き)が出てきます。

膀胱や括約筋にも働きますから、排尿障害(や便秘)が起こりますね。

副交感神経系がブロックされて交感神経系優位になりますから、

心臓の動きは早くなり(頻脈)、

目は瞳孔が散大して…緑内障の悪化につながりますね。

だから抗コリン作用のある薬は緑内障禁忌になるのです。

 

かなり緑内障のおはなしが長くなってしまいました。

でも「心臓のお薬、意外なところにも禁忌がある!」ことは

分かってもらえたはずです。

だから、ちゃんとお薬の添付文書を読むようにしてくださいね。

 

先程おはなしした「抗コリン作用」は、

これからどんどん出てきます。

特に精神関係の薬(向精神薬)では必出の問題で、

看護にとっては避けて通れないおはなしです。

早いうちに理解して、

体の中で起こっていることをイメージできるようにしてくださいね。

 

次回からは、心臓のおはなしの2ブロック目。

不整脈と心不全のお薬に入りましょう。