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5 脳神経系と内分泌系のおはなし(25)

2022年9月23日

内分泌系のおはなし、スタートです。

とはいえ、生化学「11 ホルモン」で

産生地点、働く場所、働き方のおはなしは終わっています。

だから簡単に復習しつつ、

「どこから出て、どこに働くか」を意識してみていきましょう。

 

最初に基本中の基本「脂溶性と水溶性」の違い。

ホルモンが核の中まで届くか否か…でしたね。

脂溶性ホルモンは細胞膜をつるりと抜けて、核内まで一直線

だからホルモンを受け止める

受容体は核内で待っていればオーケー。

でも水溶性ホルモンは、

複合脂質で出来た細胞膜を抜けることができません。

だから受容体は細胞膜に!

受容体から細胞内に情報を伝えるのは、

第2メッセンジャーのお仕事でした。

細胞膜の成分と一緒に、ちゃんと理解が必要なところです。

脂溶性ホルモンにあたるのは、

「代謝担当の甲状腺ホルモン」

「副腎皮質から出るホルモン」「性ホルモン」です。

 

では、全身のホルモン産生地点と出るホルモンのまとめです。

個別の細かいおはなしは生化学の「11 ホルモン」へ!

今回は視覚的理解重視で行きますよ。

 

視床下部は

ホルモンのコントロールセンターともいえるところ。

主にすぐ下にある下垂体に指示を送っていますが、

消化管全体にも指示を送っていますよ。

消化管の働きを全体的に抑制するのは、

ソマトスタチンというホルモン。

膵臓からも出るホルモンです。

下垂体に対しては

下垂体前葉ホルモンの分泌促進・分泌抑制を命令です。

1つのホルモンで済ませることも、

促進と抑制の2つを出すこともあります。

ただ「働きは名前通り!」なので、

ここでは名前を紹介するだけにしておきますね。

成長ホルモン放出ホルモン(GHRH)、

成長ホルモン抑制ホルモン(GIH)。

甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン(TRH)、

副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン(CRH)。

プロラクチン放出因子(PRF)、

プロラクチン抑制因子(PIF)。

生殖腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)は、

卵胞刺激ホルモン(FSH)と

黄体形成ホルモン(LH)両方をコントロールです。

 

以上が視床下部ホルモン。

続くは次回おはなしする下垂体です。

下垂体は視床下部から命令を受け、

他のホルモン産生地点(内分泌器官)へは

命令する立場にあります。

命令先のホルモン分泌量を確認して命令を減らす

フィードバック」はありますが、

それは他の内分泌器官から

命令を受けているわけではありませんからね。

視床下部も同じこと。

フィードバックこそあれ、

他からの命令を受けることはありませんよ。

 

【今回の内容が関係するところ】(以下20220923更新)