6 筋骨格系のおはなし(6)

2022年10月11日

筋肉のおはなし一段落。

骨のおはなしに入ります。

 

骨の基本構造は骨膜・骨質・骨髄です。

「白くてかたい!」イメージ通りの骨は、骨質

その外側(骨膜)と内側(骨髄)は、

骨のイメージとはだいぶ異なりますよ。

外側の骨膜には神経があり、主に成長するのはこの部分です。

成長期には分厚い膜ですが、

成長期が終わると薄い膜に変わってしまいます。

骨質は白くて硬く、

ここにカルシウム等のミネラルが貯蔵されます。

ここに神経はないため、骨折した後に金属等のプレート固定が可能になります。

骨折の痛みは、骨膜の痛みですからね。

骨質の内側にあるのが骨髄。

白い骨の中にある、血球を作る赤い部分です。

造血幹細胞はここで生まれて、各種血球に分化していきます。

リンパ球の1つ、

B細胞の成熟場所「骨髄(Bone Marrow)」でもありますね。

血球については、生化学「12 血液」へ。

でも、成人では「骨髄が赤い骨(赤色骨髄)」はそう多くありません。

もう血球をたくさん作らなくても大丈夫…と

多くの骨髄では次第に黄色い脂肪で埋まっていきます。

この脂肪が詰まった骨髄が「脂肪骨髄(黄色骨髄)」。

大きな骨が折れたときに怖い脂肪塞栓が生じる原因です。

 

いい機会なので、「塞栓」の説明。

塞栓というのは、何か塊が流れてきて詰まった状態です。

脂肪が流れてきたら脂肪塞栓。

空気の塊が流れてきたら空気塞栓。

細菌の塊が流れてきたら細菌塞栓です。

特に、血液の塊(かさぶた:血液凝集したもの)

だったときは「血栓」です。

これに対して、

「梗塞」というのは、何らかの原因で細胞が死んでしまったもの。

主に細胞が死んでしまった場所の名前が付きますね。

脳で細胞が死んでしまったら脳梗塞。

心臓で細胞が死んでしまったら心筋梗塞です。

梗塞は原因を問わずに、

「細胞が死んでしまった」結果を重視します。

原因は塞栓で血液が細胞に届かなくなったせいかもしれませんし、

他の原因かもしれません。

状態を見ているのが塞栓、結果を見ているのが梗塞ですよ。

 

骨(骨質)の主成分はコラーゲン、カルシウム、リンです。

コラーゲンはタンパク質。

くるくる巻いたらせん状のコラーゲンの隙間に、

水やカルシウム、リンがたまっていきます。

倉庫がコラーゲン、

倉庫に貯めていくものがカルシウムやリン(リン酸)ですね。

リン酸の形になって

カルシウムと手をつないだものの例が「ヒドロキシアパタイト」。

歯の主成分と同じです。

この倉庫は、一度作ったら終わりではありません。

倉庫補修…それが次回おはなしする「骨代謝」です。

 

【今回の内容が関係するところ】(以下20221011更新)