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11 ホルモンのおはなし(6)

2022年6月7日

下垂体前葉が終わったので、後葉のおはなしです。

中葉は…変態しないヒトではスルーしますからね。

 

下垂体後葉から出るホルモンは2つ

オキシトシンバソプレッシンです。

オキシトシンは乳汁射出ホルモン

同時に子宮復古ホルモンでもあります。

母乳を出させて、子宮を早く産前の大きさに戻す。

「母乳で育てると産後の肥立ちが早い」に

直接関係するホルモンです。

他にも神経伝達物質としての

作用があることが分かっています。

男性の性に関する働きは

残念ながらまだよくわかっていませんね。

 

バソプレッシンは尿量に直接関係してくるホルモンです。

「抗利尿ホルモン」とも呼ばれます。

「利尿」とは、尿(量)を出させること。

それに「抗(あらがう)」のですから、

尿量を減らすホルモンですね。

腎臓のところでおはなししますが、

尿量を減らすということは、

尿細管での再吸収が増えるということです。

体から出ていく水分が減る、ということでもありますね。

バソプレッシンの欠乏症は「尿崩症」

1日1~2ℓぐらいだった尿が、

ひどくなると10ℓを超えてしまいます。

点滴をしていても干からびてしまいそうな数字ですね。

 

ここまでが頭部から出るホルモン。

続いて首(頸部)から出るホルモンに入ります。

首のホルモン産生場所は

「甲状腺」と「副甲状腺」です。

ちょうど蝶ネクタイをつける位置で、

蝶ネクタイ型をしているのが甲状腺

その蝶ネクタイの水玉模様のように

甲状腺にのっているのが副甲状腺です。

 

甲状腺からはヨウ素を原料としたホルモンが出ます。

効果が強いT3(トリヨードチロニン)と、

長持ちのT4(チロキシン)です。

どちらも全身の代謝をコントロールするホルモン。

具体的には酸素消費や熱産生を促進して、

基礎代謝の維持に働きます。

材料はミネラルのところでおはなしした

ヨウ素(ヨード)ですね。

欠乏症はその名のごとく「甲状腺機能低下症」

代謝の低下が原因で、倦怠感・動作緩慢が治りません。

過剰症はこれまたその名のごとく「甲状腺機能亢進症」

甲状腺が腫れるだけはなく、

眼球が突き出し、頻脈で疲れてしまいます。

代謝は、高すぎても低すぎても問題ですね。

あと、忘れてはいけないのがカルシトニン

ヨウ素からできていない甲状腺ホルモンです。

カルシトニンは骨に働いて、

カルシウムが血液に溶けだしていくのを防いでいます

骨の代謝を考えたら、決して軽視できないホルモンですよ。

 

副甲状腺ホルモンについては

…結構おはなしすることがあります。

次回にすることにしましょう。

 

【今回の内容が関係するところ】(以下20220607更新)