8 下部消化器系・生殖器系のおはなし(3)生殖器系(8)

子宮にもがんはできます。

子宮の入り口(頸管部)にできるのが

「子宮頸がん」、

その他の部分にできるのが「子宮体がん」です。

 

子宮体がんは子宮内膜から生じるがんで、先進国に多いがん。

生活習慣や肥満との関連性があるとされています。

35歳以上の不正出血は、子宮体がんの可能性があります。

閉経後の不正出血では、即受診が必要です。

原則として手術をすることになりますね。

 

子宮頸がんの原因の多くはヒトパピローマウイルス。

性行為で感染しますが、

通常は免疫系によって排除されてしまいます。

約1割が感染持続状態になり、

さらにその一部が異形成、

高度異形成を起こしてがん化します。

ただし、全ての子宮頸がんが

ヒトパピローマウイルス感染によるものではありません。

原因不明もあることをお忘れなく。

性行為時の出血や性器不正出血、おりもの異常等の症状が出ます。

検診(細胞疹)が有効ですので、

早いうちにかかりつけの

産婦人科(婦人科)を作っておきましょう。

少々の異形成なら定期経過観察ですよ。

 

閉経は月経の終了。

閉経を迎えるその前後10年ほどに体の不調が出て、

快適に日常生活を送れない状態が「更年期」です。

これは下垂体からの刺激ホルモンに対し、

卵巣から出る女性ホルモンが

出にくい(出ない)ことによるもの。

特徴的なのが「ホットフラッシュ」と呼ばれる、

頭や顔などの上半身が急にほてり、

汗をかき、脈も増える状態です。

他にも肩こり、易疲労性、頭痛、腰痛、

不眠、イライラ、動悸、めまい等の

様々な症状が出ます。

ホルモン補充療法で生活の質(QOL)が向上するのは

男性更年期と同じ。

特に女性では骨粗鬆症が起きやすいので、

日常生活動作(ADL)低下を防止することは急務ですよ。

 

(4)排尿障害と臓器脱の再確認

一通り、生殖器系についておはなししてきました。

そのうえで。

もう1回排尿障害を確認してみましょう。

ここで注目するのは、骨盤底筋群の働きです。

女性は男性よりも1つ穴が多いから、

骨盤底筋群のハンモックが弱りやすかったですね。

その悪影響が直接出る臓器脱

(直腸脱・膀胱脱・子宮脱)についてはおはなし済み。

そこまで骨盤底筋群が弱っていなくとも、

くしゃみやせき、笑いで尿が漏れる

「腹圧性尿失禁」が起こりえます。