8 各論3:体温(消化器系):肝胆膵(3)肝臓・代謝異常(5:痛風2)

尿酸ができたとしても、

どんどん尿に捨ててしまえば血液中尿酸値は上がりませんね。

尿酸の排出を促進するお薬がプロベネシド(ベネシッド)。

尿細管で水と一緒に尿酸が再吸収されるのを邪魔します。

https://www.kegg.jp/medicus-bin/japic_med?japic_code=00054020

同じような働きをする薬は他にもあります。

「分布」のところでワーファリンと相互作用があると紹介した

アンツーラン(現在は販売されていません)も、尿細管で尿酸排泄を促進させる薬です。

 

プロベネシドの禁忌は腎結石や高度腎障害、血液障害と2歳未満への使用です。

腎臓の尿細管で再吸収を邪魔する薬ですから、

腎臓の働きが悪いとそれを悪化させる可能性があります。

そもそも慢性腎不全では薬が効かない状態です。

「…2歳未満で痛風?」とびっくりしますよね。

プロベネシドは抗生物質(ペニシリンやパラアミノサリチル酸)の

血中濃度維持のためにも使われています。

「抗生物質の濃度を維持したくても、2歳未満では使っちゃだめよ!」ということですね。

 

抗生物質の例からも分かるように、プロベネシドは他の薬の排泄を邪魔します。

これまた相互作用がたくさんありますので、

添付文書にちゃんと目を通してくださいね。

妊婦・妊娠可能性のある人についても安全性未確立。

痛風の可能性は低そうですが…

「細菌感染症で抗生物質」のときにはちょっと確認してくださいね。

 

尿酸塩の結晶になってしまったとき、すぐにはヒトの体に悪さはしません。

激しい運動などの「きっかけ」があると、

結晶のかけら(イメージとしては針1本)がはがれて、血液中に流れ出します。

 

「こんなものが血管に刺さったら大変!」と

白血球はかけらを見たら即、処分態勢に入ります。

このとき、仲間を呼ぶために使うものがインターロイキン(IL)。

血液凝固因子のように、いくつかの番号があります。

でも血液凝固因子のように番号まで意識しなくてもいいですよ。

 

白血球の仲間が集まって処分が進むと、痛くなって腫れてきます。

これ、ヒトにとっては「困った」状態ですね。

そこで白血球の移動と仲間を呼ぶインターロイキンを

邪魔するお薬がコルヒチンです。

コルヒチンについては少々説明が必要なので、次回にまわしますからね。