9 呼吸器系のおはなし(1)通り道と赤血球(1)

ここからは「呼吸」に

反映されるもののおはなしに入ります。

呼吸は、息を吸って、息を吐くこと。

酸素を体の中に取り入れ、

二酸化炭素を吐き出す働きですね。

 

なぜヒトは呼吸をしないと生きていけないか。

それは酸素がないと全身の細胞が

十分なATPを作り出すことができないからですね。

取り入れた酸素を全身に届ける循環器系のおはなしは、

もう終わっていますね。

酸素を取り入れるために何が必要か。

空気が通る「通り道」、

酸素と二酸化炭素を交換する「交換所」、

酸素や二酸化炭素が移動するための

「きっかけ」が必要です。

「通り道」にあたるのは気道、

「交換所」にあたるのは肺胞。

「きっかけ」にあたるのが酸素分圧、

二酸化炭素分圧ですね。

でも、これだけでは

外気を取り入れることができませんから、

呼吸筋、筋収縮を命令する神経、胸郭も必要ですね。

「気道」、「肺胞」、

「胸郭の基本構造と呼吸筋」についておはなししたあとで、

「胸郭の骨格部分」と「神経」のおはなしへと

続いていきましょう。

 

【イントロダクション】

空気の通り道の、入り口にあたるのが鼻(鼻腔)。

鼻腔は外側から見える「鼻」の内側の空間。

左右に分かれ、中央には鼻中隔があります。

鼻腔の内側には上鼻甲介、中鼻甲介、下鼻甲介の

3つのひだがあります。

 

上鼻甲介の上には、嗅覚担当の嗅上皮が広がっています。

嗅上皮は嗅球に情報を送ります。

嗅球は嗅神経(第1脳神経)として

匂い情報を中枢に伝えますね。

鼻腔内は一面粘膜で覆われ、加温と加湿をしていますが、

これだけでは不十分。

さらなる加温と加湿の場所が、副鼻腔です。

副鼻腔は片方に4つ、左右合わせると8つあります。

上顎洞、篩骨洞、蝶形骨洞、前頭洞ですね。

鼻腔に副鼻腔への入り口が開いていて、

副鼻腔をめぐるうちに外気(空気)は

しっかりと加温・加湿されます。

それから先に進めば、繊毛はしっかり動けるし、

肺は十分に酸素と二酸化炭素を交換できるのです。

 

あと、鼻腔内には中耳からつながる

耳管の出口も開いていますよ。

 

鼻腔の奥は上咽頭とつながっていますが、

鏡で口を開けてのぞいただけでは

見ることはできません。

胃チューブを鼻から入れるときには、

鼻腔と咽頭のつながりを意識できるはずですよ。

そんな鼻の「変!」は鼻血、炎症、外傷等がありますね。