4 行政・制度:(1)健康保険制度(1)[補足10]
診療報酬の改定、イメージはつかめましたね。
診療報酬は2年に1回、
介護保険の介護報酬は3年に1回改定されます。
両方が同時に改定される(同時改定:ダブル改定)年もありますね。
例えば、2018年は同時改定の年でした。
その改定の中身をまとめると「切れ目ないケアの提供」と
「地域包括ケアシステムの構築推進」になります。
社会(特に「家」)の変化、
介護保険の存在
(特に申し込みからサービス開始までにかかる時間)等を思いだせば、
「なるほどね…」と納得できると思います。
かかりつけ医の推進も重要な役割を果たしています。
かかりつけ医は予防の側面でも、
退院後の在宅医療・介護の側面でもとても大事な担い手です。
だから緊急時は別として、患者さんが不調を感じたときに、
いきなり大病院にかかってしまうことのないように
「紹介状がないと余計なお金(選定療養費)がかかるよ」と決めてあります。
選定療養費は、初回診療5000円くらいです。
これは国民の受療行動をコントロールしているといえますね。
以上、診療報酬についてのおはなしでした。
ここで、このおはなしの最初を思い出してみましょうか。
「基本は3割負担」でした。
例外は、就学前の小児と70歳以上の人でもっと負担割合が少ないですね。
「…70歳以上って、がんはじめ有病率高いんだよね?
たくさん医療機関を受診すると思うんだけど。
それでも、自己負担が少ないの?」
そこ、まさに公的医療保険の改善が必要になったところです。
別の補足で「高齢者の医療」に特化した制度(法律)について
おはなししますからね!