9 ビタミン・ミネラルのおはなし(4)

脂溶性ビタミンの続きですね。

ビタミンDは、カルシウム代謝をコントロールします。

つまり骨・歯に関係し、

腎臓や小腸にも働いています。

「骨・歯は分かるけど、腎臓と小腸って何…?」

骨代謝を考えると分かってきますよ。

本来は「(生理学)骨」で勉強する話ですが、

せっかくです、説明してしまいましょう。

 

骨は一度完成したら終わりではありません。

日々ちょっとずつ壊しては、その分を作り直しています。

なぜそんなことをするのか。

手をかけず放っておいたのでは、ある日突然不具合が出ます。

不具合出てから直そうにも…

「改修中は使わないでくださーい!」なんてこと、できませんね。

骨を使えないと、私たちの体の支持ができません。

動きだって制限されてしまいます。

だから、日頃からちょっとずつ新しくしていく必要があるのです。

そこで働くのが骨芽細胞と破骨細胞。

骨芽細胞が骨を作っていく(補修していく)細胞で、

破骨細胞が骨を壊していく(古い部分を分解)細胞です。

この2種類の細胞のバランスが取れて、

初めて「骨代謝」は成立します。

骨代謝が進むと、

骨の中に蓄えられていたカルシウムとリンが血液中に流れ出ます。

…そのままでは、新しい骨ができても

中に詰めるカルシウムとリンが足りなくなってしまいます。

そこで、ビタミンDのお仕事なのです。

 

ビタミンDは小腸に働き、カルシウムとリンを吸収させます。

これで、材料供給は一安心。

ビタミンDは腎臓にも働き、カルシウムとリンを再吸収させます。

これで材料供給の備えもばっちり。

これなら、骨芽細胞が作り直したところに

どんどんカルシウムとリンを貯蔵していけますね。

だから安心して、破骨細胞に古い部分を壊してもらいましょう。

その結果、骨からカルシウムとリンが溶け出ていくのです。

 

全体像が分かったところで、まとめ!

「ビタミンDはカルシウム代謝に関係する。

骨や歯、腎臓と小腸に働く!」

今なら、ちゃんと働く場所の意味も分かるはずです。

そんなビタミンDの欠乏症はくる病や骨軟化症・骨粗鬆症

しっかりとした骨が作れない、骨がもろい…

「カルシウム・骨」から連想しやすい症状ですね。

過剰症は異所性石灰化

硬くならなくていいところで、硬い塊(石灰化)ができてしまいます。

だけど「働ける状態」のビタミンDはコントロールされているため、

そんなに過剰症を怖がる必要はありません。

サプリメント等で人工的に取りすぎたら…危険性が出てきますね。

魚類や干し椎茸(シイタケ)に多く含まれますから、

ちゃんと食べ物からとりましょう!

 

ビタミンDのもとからビタミンDを作るためには日光が必要。

ビタミンDが働ける状態になるためには、

肝臓と腎臓のヘルプが必要です。

室内愛玩動物がくる病になりやすいのは、

日光を浴びる機会が制限されるから。

肝臓、腎臓が悪い人は、骨や歯の危険信号ですからね!