10 脳神経系のおはなし(1)中枢の基本構造と血管異常(1)

全身を指揮・命令する神経系(中枢)の

おはなしのスタートです。

中枢に情報を伝え、

中枢から出た命令を伝える末梢神経系のおはなしは、

もう少しおはなしが進んでから。

神経伝達物質と関係の深い「精神」のおはなしを

末梢神経系に入る前にしますからね。

 

1 中枢の基本構造

(1)基本の復習

「中枢神経系」と一言で表すには

あまりに範囲が広すぎますね。

神経細胞が集まり、情報を判断し、

命令する「中枢」は、脳と脊髄を含みます。

脊髄は脊椎の脊柱管内にいますから、

場所はイメージできますね。

「感覚情報は後ろから入力、

運動情報(筋肉への収縮命令)は前から出力」も、

椎間板ヘルニアのところで確認した通り。

脳は頭蓋骨に覆われていますが、これまた広いので、

さらに大まかな働きで分ける必要があります。

「脳」と言われたときの

イメージ通りの判断命令の場「大脳」、

情報の通行地点かつホルモン産生地点の「間脳」、

目の周りの反射の中心「中脳」、

運動全般の担当「小脳」、

小脳に出入りする情報の多さから少し太い「橋」、

脊髄につながる反射の中心地点「延髄」です。

そしてこれら脳・脊髄を

ぐるりと取り巻くものが脳脊髄液。

取り巻くのは外側だけではありませんよ。

脳の内側にある脳脊髄液が通るところが、

4つある「脳室」です。

 

以上、とても簡単な脳と脊髄の復習。

後は必要になったところで追加していきますからね。

 

脳や脊髄も、他の細胞、組織と

同じように変になることがあります。

今まで勉強してきたことを思い出してみましょう。

「変!」「おかしい!」の原因には、

「出血!」や「血が来ない!」といった血液系、

病原体にやられた感染性、

細胞自体が変になる腫瘍などがありましたね。

これらの「変!」について確認した後で、

おかしくなった結果に注目した

頭痛やてんかん、ナルコレプシーについておはなしします。

 

2 血管系異常

(1) 出血

分かりやすい「変!」の原因が、出血。

脳自体の出血(脳出血)と、

脳を取り巻く膜での出血に分けておはなししますよ。

なお、よく耳にする「脳卒中」は

脳出血と脳梗塞をまとめた言葉。

脳の血管系(血液)に関係する

「変!」をまとめたものが、脳卒中です。