9 各論4:体温(内分泌系):副腎・性腺(11)

プレドニゾロンの禁忌を確認です。

https://www.kegg.jp/medicus-bin/japic_med?japic_code=00060587

皮膚結核や水痘・帯状疱疹、種痘疹、単純疱疹等に使うと、

白血球の異物排除が邪魔されるせいで悪化してしまう可能性があります。

Ⅱ度以上のやけどや凍傷では、

瘡部への血行が促進されないせいで治りが遅れる(再生抑制)可能性がありますね。

同じ理由で、ベーチェット病を除く潰瘍でも禁忌です。

ベーチェット病は感染・免疫のところで出てくる自己免疫疾患の1つですよ。

あと、穿孔(穴あいた!)ある湿疹性外耳道炎では、

血行促進と異物排除の両方が邪魔されて感染可能性と治りの遅れがでるため禁忌です。

 

そして目の周りにも使えませんね。

眼圧を高めてしまい、緑内障になってしまう危険性があります。

緑内障のおはなしは、血管拡張薬のところでしましたよ。

 

炎症を治めることに注目するなら、

糖質コルチコイド(やそれに似た形のもの)はとても強力です。

でも、炎症の原因になったもの(異物等)は、何も解消されていませんね!

だから、薬が体に入ってこなくなれば、また炎症が出ます。

「(ステロイド)薬をやめると、ぶり返す!」と言われてしまうのはこのためです。

 

「もっとひどくなる!」とも言われるのは、

薬で炎症を治めている間に原因となる異物が増えたか、

あわてて白血球たちが前回よりも強い排除行動を取ったせい。

決して薬が悪さをしているわけではありません。

 

そして糖質コルチコイドの働きは「抗炎症」だけではありませんでした。

血糖値は上がりますし、脂質を貯蔵する働きもあります。

だから外用薬ではなく内服薬(飲み薬等)を使うと、

クッシング症候群が起こる可能性があります。

塗り薬でも「局所で効いたら後は効力が弱まる(アンテドラッグステロイド)」

と強調したものがあるのはこのためです。

 

糖質コルチコイドの働きしかり、炎症のぶり返ししかり。

やっぱり炎症の原因になっているもの(異物等)を

解消する必要がありますね。

そこで、次章の「感染と免疫」のおはなしです。

赤血球以外の血液成分についてもそこでおはなしすることにしましょう。