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8 各論3:体温(消化器系):口から十二指腸(1)口腔内

2023年1月9日

2つ目の大きなブロック「体温」に

関係するお薬を見ていきましょう。

消化器系、ホルモン(内分泌)、感染や免疫に

関係するおはなしです。

糖尿病に代表される各種代謝異常は、

消化器系とホルモンの療法に関係してきますね。

 

消化器系を、上から見ていきますよ。

口で問題になるのは、

口内炎・口角炎と歯の不具合ですね。

 

口内炎・口角炎は

ビタミンB系(特にビタミンB2)欠乏。

ビタミンの欠乏症で覚えなくてはいけない1つです。

本当はビタミンは食事からとってほしいのですが…

絶飲食等のそうも言っていられないときには、

ビタミンB製剤の出番です。

 

いきなりですが、ここで注意。

薬(サプリメントも)の形で体の中に入れると、

予期せぬ過剰症・副作用が出る恐れがあります。

「医師の診察のもとで処方されたものだけ」でも、

相互作用や代謝・排泄状況いかんによっては

副作用が出ることもあります。

もしそこで「急いで治したいから」などと

体によさそうなサプリメントを自分勝手に追加したら…

大変なことが起こるかもしれません。

一応、ビタミンB群は水溶性なので、

多すぎたときには尿中に排泄しやすい方です。

でも、排泄が追い付かないことは十分考えられます。

「安易にサプリメントに頼ってはダメ!」ということを、

ちゃんと理解しておいてください。

 

ビタミンB製剤は注射薬として使われるので、

注射薬のところも読み直しておきましょうね。

https://www.kegg.jp/medicus-bin/japic_med?japic_code=00002607

神経を刺激してしまわないよう、注意ですよ。

あとは、尿の色が濃くなることもお忘れなく。

栄養ドリンクを飲んだ後の色が、

ビタミンB2による尿色変化です。

 

歯については、お薬ができることはほとんどありません。

一度できてしまった虫歯(齲歯:うし)や歯槽膿漏は、

放置してよくなることはありません。

「歯が痛い!」ときにはすぐに歯科へ。

痛み止め(消炎鎮痛剤)でごまかしていては、

歯の神経までダメになってしまいます。

痛み止め一般のおはなしは、もう少し先でしますからね。

 

口と食道をつなぐ「のど(咽頭・喉頭)」については、

「呼吸」のところでおはなししましょう。

次回は、食道・胃・十二指腸のおはなしです。

 

【今回の内容が関係するところ】(以下20230109更新)