9 各論4:体温(内分泌系):副腎・性腺(4)

リュープロレリン酢酸塩(リュープリン)の慎重投与ですね。

https://www.kegg.jp/medicus-bin/japic_med?japic_code=00065297

一部の前立腺がんと粘膜下筋腫のあるときには慎重に。

脊髄圧迫や尿路閉塞が出ている前立腺がんでは、

急性作用のせいで腎障害を起こして、

圧迫や閉塞が悪化する可能性があるからです。

粘膜下筋腫のある子宮内膜症や閉経前乳がんでは、

出血が増える恐れがあるからですね。

 

子宮内膜症や子宮筋腫の一部に対して併用注意の薬がずらりと並んでいます。

これらは、性ホルモンを補充する薬ですね。

性ホルモン分泌を抑制したいのに、補充をしてしまっては意味がありませんよね…。

 

重大副作用として肝機能障害や糖尿病の発症・増悪、

血栓塞栓、アナフィラキシーショック等が起こりえます。

下垂体卒中というのは、

脳卒中のような血管障害(出血や梗塞)が下垂体で起こること。

激しい頭痛や意識障害、吐き気や嘔吐、

視力低下や複視(二重に見える)等が出てきます。

急性作用による強すぎた刺激が、下垂体で悪さをしてしまったのですね。

視神経を圧迫してしまう、下垂体の位置関係を思い出してください。

 

あと「うつ状態」の恐れがあるとも書いてありますね。

性ホルモンの分泌変化は、気分変調(精神分野)を引き起こします。

これは更年期の心理的変化の一部であり、

妊娠・出産に伴う気分の乱高下の理由です。

「それだけ」が原因ではありませんが、

性ホルモン変化と精神分野の関係性は覚えておきましょうね。

 

性ホルモンが妊娠に深く関係していることは、今まで勉強してきた通りです。

LHサージのショックで排卵が起こらなければ、

卵子がいないので「受精」できません。

受精卵がいなければ「着床」もできません。

だから、妊娠を避ける(避妊)ときにも性ホルモンの薬が出てきます。

 

避妊にはいろいろな方法があります。

性感染症予防に必要なコンドームは、そこまで避妊効果は高くありません。

手術はしたくない、子宮内に器具は入れたくない…

それなら薬(ピルやアフターピル)の出番です。

 

次回は避妊薬についておはなししますね。